先週の運用実績を解説(2021年 9/21~9/24)
各指標の週間騰落率
日経平均: -0.82 %
TOPIX : -0.45 %
ダウ平均: +0.62 %
S&P 500 : +0.51 %
市況概要
先週は中国の恒大集団問題により、世界の株式市場は大幅な下落から始まりました。当初はリーマンショックと同じ道筋を辿るのではといった論調もありましたが、VIX指数やクレジット市場は意外にも落ち着いており、リーマンショックとは異なるとの意見が多くなっています。理由として、リーマンショックはカウンターパーティーリスクを意識して短期資金が回らなくなったことで経済が大きく悪化しましたが、現在ではこれを教訓に資金供給が途切れないような金融システムを構築しているのでリーマンショックと同じようにはならないとの分析です。さらに、パウエル議長が「恒大の債務不履行不安は中国特有の問題」と指摘したうえで、「米企業債務への懸念にはつながらない」との見解を示したことも株式市場の上昇に繋がりました。
もう一つの懸念材料であったFOMCも事前予想通りでサプライズはなく、これも好感されたようです。
一方、日本市場は連休が重なり、さらに大きく上下に振らされる展開となりました。しかし、足元の急上昇で過熱感が高まっていたので、丁度良い調整になったとの意見もあります。また、米国の金利上昇、中国の不動産問題等が浮上しているなか、相対的に日本市場の有意性が高まってきているとの見方もあり、残る不透明要因である総裁選を通過すれば、再び高値を目指す展開になるとの意見もあるようです。
週間パフォーマンスが良かったWealth Wingの戦略は!?
この様な市況環境のなか、ウェルスウイング(Wealth Wing)で最も週間成績が良かった戦略は、
「財務健全高キャッシュフローポートフォリオ」でした。
週間で-1.29%、対TOPIX比では-0.84%となり、TOPIXをアンダーパフォーム。
Wealth Wingが提供する8戦略の平均パフォーマンスは、週間で-1.52%、対TOPIX比で-1.07%となっています。
週間パフォーマンスの背景
先週は、足元の過熱感が残るところに恒大集団問題が浮上したため、週初の日本市場は一転してリスクオフとなり投資資金が株式市場から流出しました。投資資金が流出する局面では、これまで買われていた銘柄の売りが特に強まる傾向があり、下図の騰落率ファクターもこれまで上昇していた銘柄が売られたことを示しています。
ウェルスウイング(Wealth Wing)が投資の基軸としている「高収益・高成長」銘柄は足元で上昇傾向にあったため利益確定売りが出やすい状況にあり、下図の収益性及び成長性ファクターがこれを示しています。
しかし、市場に資金が戻ってくる過程では、これら「高収益・高成長」銘柄は真っ先に買い戻される傾向があり、戻りも早い銘柄群です。先週は、この傾向を短期間で確認できたのではないでしょうか。
不透明感は拭えませんが恒大集団問題は徐々に収束に向かい、むしろ今後の中国経済の減速に注意が必要になる可能性があります。また、米国は想定通りではあるものの金利は上昇傾向となるため株式市場にとってはネガティブな材料となります。こういった中国や米国への投資リスクが浮上するなか、相対的に優位な日本市場に目を向ける海外投資家が実は増えつつあるようです。海外投資家は、コロナ感染者急減からの内需回復による業績回復幅の伸びしろ、世界市場と比較して未だ割安なPER、金融政策の継続、等に日本市場の優位性を見出しているようです。今週は、冷静に事態の成り行きを見極めつつ、丁寧に押し目買いを入れていく局面かもしれません。
東証一部だけでも約2200銘柄あるなか、四半期毎の決算発表を考慮した「高収益・高成長」銘柄をご自身で探すことは時間と手間がかかります。さらに、これらを高度に分散して投資することは「ノウハウ・コスト・時間」が必要なため、個人投資家の皆様にとっては極めてハードルの高い投資技術だと思います。「個別銘柄投資はしたいけど手間がかかる」と考えている方は、お任せで高度なアクティブ運用が行えるウェルスウイング(Wealth Wing)をご検討されてみてはいかがでしょうか?
スマートプラス 投資運用部
※WealthWingの各戦略の成績は「税引き前、配当込み、かつ各種コストを差し引く前のモデルポートフォリオのリターン」となっています。▼アプリのインストールはこちらから!
Android
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※TOPIXは「配当込みのTOPIX」の数値を用いています。
※本記事の内容は本サービスの将来リターンを保証するものではありません。