2022年9月の運用実績をご報告!
各指標の月間騰落率
日経平均: -7.67 %
TOPIX : -6.48 % (配当込み)-5.65%
ダウ平均: -8.89 %
S&P 500 : -9.34 %
9月の市況概況
米国では、月初に8月ISM非製造業景気指数が発表され予想に反して2ヵ月連続で上昇、事業活動・新規受注は2021年12月以来の高水準となり、米国景気の底堅さを改めて確認する形となりました。また、ジャクソンホール会議以降もFRB高官によるタカ派発言が相次ぎ、9月FOMCでは0.75ポイントの利上げを予想する向きが大勢となりましたが、市場では既に大幅な金利上昇を織り込んでおり、ブラックアウト期間入り前のパウエル議長の発言にも目新しさが無かったことから米株式市場は上昇に転じました。(⤴)しかし、13日に発表された8月消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回る前年比+8.3%となったことを受け、高止まりし続けるインフレ率に対する警戒感から再び米国債利回りが急上昇、2年債利回りは3.7%台後半を付け、株式市場は再びグロースを中心に大幅下落となりました。(⤵)翌週には9月FOMCが開催され、3会合連続で0.75ポイントの利上げを決定、また2022年末の見通しは4.4%と前回の3.4%から大幅に上方改定され、この水準に達するためには今年残り2回のFOMCでも大幅な利上げを続ける必要があり、さらに2023年末の見通しは4.6%とさらなる金利引き上げを想定する一方、この間の実質GDP見通しは大幅な下方修正を行っており、「痛みを伴うことを覚悟した上で、インフレに立ち向かう」姿勢を明確に示しました。また、会合後の会見でパウエル議長は「物価の安定を取り戻すため、しばらくの間は引締め的な政策を維持する必要がある」とも強調、金融引き締め政策の長期化による景気後退を覚悟した市場は大幅下落のまま週末をむかえました。(⤵)その後、複数のFRB高官から急激な利上げによる経済への影響を懸念する発言があったものの、未だ底堅い消費ニーズも確認され、引き締め長期化を織り込む形で、ダウにとっては7年ぶり、ナスダック・S&P500にとっては13年半ぶりに3四半期連続のマイナスで月末をむかえています。(⤵)
英国では、ジョンソン前首相に代わりトラス新首相が誕生、早速インフレ対策として高騰する光熱費に上限を設定すると発表、月央には5年で25.5兆円規模となる1972年以来の大型減税も発表、多額の財政支出による財政悪化を懸念した市場は英国債を大きく売り越し、ポンドは大幅下落となりました。その後、イングランド銀行は時限措置として長期国債の無制限買い入れを発表、これによりポンドは急回復しました。
ウクライナ情勢は、ロシアが親ロシア国家を強行的に併合したことにEUは反発し追加制裁を発表。また、米中対立では来日中のハリス副大統領が「アメリカは台湾との非公式な結びつきを深め続ける」と発言し、米台関係を強化していく考えを強調したことに中国は反発。さらに、北朝鮮によるミサイル発射回数が急増しており、日増しに高まる地政学リスクの増大が懸念されます。
この様な市況環境のなか、インフレ率が低かった日本でも「世界的なインフレ」に「急激な円安」が加わったことで物価の上昇が止まらなくなっています。そのため「物価高倒産」が急増、過去最多を更新する事態となり、日本経済にとって負の影響となりつつある急激な円安進行に対し財務省・金融庁・日銀は会合を開き今後の円安対策に向け話し合いが行われました。一方、コロナ第7波の感染者数はピークアウトの兆しを見せ、行動制限の緩和・療養期間の短縮等の政策もあり、国内経済は着実に回復へ向かうなか、四半期決算で好業績であった銘柄に資金が向かい上昇しました。(⤴)しかし、翌週には日本市場も米CPIの結果を受け大幅下落、日米金利差のさらなる拡大により円安も進行し一時145円直前まで急騰するも、日銀がレートチェックを実施したことで為替介入の思惑が広がり上値は押さえられました。株式市場においては、これまで堅調であった優良銘柄までもが売られ始め、投資マネーが株式市場から流出し大幅下落となりました。(⤵)翌週はFOMCの結果に反応し急激な円安となった為替市場に対し、日銀は為替介入を行いました。株式市場に関してはシルバーウイークのため取引は3日間と短くなり、十分に世界情勢を織り込めていな状況で週末をむかえました。(⤵)週明けには連休中の海外下落分を織り込む形でこれまで堅調であった優良株を中心に投げ売りが加速、大幅下落のまま月末をむかえました。(⤵)しかし、OECD(経済協力開発機構)が発表した2023年実質経済成長見通しは、世界+2.2%(-0.6)、アメリカ+0.5%(-0.7)、ドイツ-0.7%(-2.4)、日本+1.4%(-0.4)と先進国の中では日本の健闘が目立っており、日本の上場企業の予想1株利益は米国市場と比較しても堅調です。今は世界的なパニック売りに巻き込まれ超割安になっていますが、日本株への見直し買いが入ることを期待したいところです。
月間パフォーマンスが良かったWealth Wingの戦略は!?
この様な市況環境のなか、ウェルスウイング(Wealth Wing)で最も月間成績が良かった戦略は、
「低リスク高収益高成長ポートフォリオ」でした。
月間で-5.65%、対TOPIX比では0.00%となり、TOPIXをアンダーパフォーム。
※過去の実績であり、将来を保証するものではありません。また、上記パフォーマンスには各種コストは含まれておりません。
運用開始からの月次パフォーマンス推移は、 ※過去の実績であり、将来を保証するものではありませ。また、上記パフォーマンスには各種コストは含まれておりません。
ウェルスウイング(Wealth Wing)がご提供する8戦略の平均パフォーマンスは、月間で-6.29%、対TOPIX比で-0.64%となっています。
月間パフォーマンスの背景
9月は13日の米CPI(消費者物価指数)の発表を境に、全く異なる物色傾向となりました。ファクターの推移を見ても、13日の前までは収益性ファクター・成長性ファクター・予想修正サプライズファクターが大幅にプラスとなっていましたが、13日以降は真逆となっています。前半までは、過度に売られていた好業績銘柄へ資金が向かいましたが、米CPIショックを受け後半からは金利上昇と景気後退をさらに織り込む形で好業績の優良銘柄までもが売却対象となったことが見て取れます。
下図は9月に特徴的な動きをしたファクターの推移です。13日を境に動きが反転しています。
次はグロース系及びバリュー系ファクターの過去1年間の推移です。
8月は決算発表のピークを越したことで企業業績が明らかになり、割高なグロース株の下落に巻き込まれ超割安となった好業績グロース株に資金が向かいグロース・バリューは正の相関となりましたが、9月は米CPIショックを境に再びグロース売りの展開となりました。しかし、バリューが優位の二極化とはなっておらず「割安・高配当」銘柄までもが売り対象となっています。
投資スタイルが二極化するような状況は、まだ投資資金が市場に残っているため資金が循環しながら銘柄を物色している状態です。しかし、暴落によるマージンコール等によりポジション調整を余儀なくされた場合、銘柄選別無しの投げ売りが大量に市場にでることになります。この場合、投資資金が大量に市場から流出するため、二極化は起こらず何もかもが下落します。9月は月末にかけて、この状態となったと推察されます。
その様な市況環境のなか、ウェルスウイング(Wealth Wing)がご提供している全戦略がマイナス、さらに全戦略がTOPIXをアンダーパフォームする結果となりました。月間でTOPIXが-5.65%(配当込み)となるなか、全戦略の平均リターンは-6.29%(配当込み)となってしまいました。
アンダーパフォームの要因は、ウェルスウイング(Wealth Wing)の運用ポリシーと同じ特性を持つ銘柄が投げ売りされたことです。正に、「高収益・高成長」×「財務健全」×「割安・高配当」といった「実のある銘柄」が、月後半の暴落に巻き込まれファンダメンタルズを無視した投げ売りを浴びてしまいました。
しかし、ファンダメンタルズを無視した売却は、ポジション調整等でやむを得ず売らされており、セリングクライマックスとなることも多いため、この様な市況環境はむしろ優良銘柄を割安で買う絶好の機会となります。
市場がパニックになっている状態は、むしろ優良銘柄を安く買うことができる好機と捉え
上昇局面に備えて淡々と運用ポリシーを継続しながら優良銘柄に投資することが重要であると考えています。
9月予想配当利回りについて
コード | 戦略名 | 予想配当利回り |
---|---|---|
P01 | 財務健全高収益高成長ポートフォリオ | 2.08% |
P02 | バランス型高収益高成長ポートフォリオ | 2.12% |
P03 | 積極投資型高収益高成長ポートフォリオ | 2.31% |
P04 | 高効率高成長ポートフォリオ | 2.24% |
P05 | 高成長高キャッシュフローポートフォリオ | 2.34% |
P06 | 財務健全高キャッシュフローポートフォリオ | 2.39% |
P07 | 低リスク高収益高成長ポートフォリオ | 2.38% |
P08 | 低リスク高企業価値ポートフォリオ | 2.37% |
全戦略平均 | 2.28% |
9月は中間決算の企業が多いため、9月29日の配当落ちにより運用損益額が一時的に減少いたします。しかし、2ヵ月~3ヵ月後には、ご指定頂いた配当金受け取り口座へ以下の金額が振り込まれます。
配当金の概算額:(9月28日引け時点の資産総額)×(各戦略の予想配当利回り)
<例>(9月28日時点の資産総額:100万)×(低リスク高企業価値ポートフォリオ:2.47%)= 24,700円。仮に、9月29日(配当落ち日)の前日比が-20,000円であっても、実質の損益は+4,700円となります。
複利効果を高める為にも配当金受け取り口座は、銀行口座ではなく、自動で再投資が行なわれるウェルスウイング(Wealth Wing)口座をお勧めいたします。
関連記事:2022年9月の配当についてのご報告!!
運用開始からのパフォーマンス推移
2020年11月末(サービス開始)から2022年9月30日までの運用実績となります。
※過去の実績であり、将来を保証するものではありません。また、上記パフォーマンスには各種コストは含まれておりません。
暫くは価格変動の大きな市況環境が続くと予想されますが、過剰反応しやすい市場心理や好不調のある経済状況に惑わされることなく、ロボットに任せて淡々と超優良銘柄に投資し続けてみてはいかがでしょうか。
しかし、これ以上のリスクは取りたくないとお考えの方は、ウェルスウイング(Wealth Wing)がご提供するヘッジ機能を利用するのも有効です。今後、売られ過ぎの反動で大きく上昇する局面があるかと思いますが、継続的な買いに繋がらない場合が多く、その時にヘッジ機能をオンにして次の下落に備えることができます。懸念材料が多いなか暴落の恐怖に怯えることなく、安心して長期投資を行うことができます。
また、株式投資をこれから始めたいとお考えの方は、ウェルスウイング(Wealth Wing)をご検討してみてはいかがでしょうか。今回の様な激しい価格変動の市況環境であっても、機械的に投資判断を行うため、パニック的な市場心理に振り回されずに優良銘柄へ投資を行うことができます。
そして、リアルな口座で銘柄が入れ替わる様子をみたり、投資先から送られてくる決算報告書を読んだり、配当や税金の扱われ方を覚えたり、投資先企業を分析したりと、売買をご自身で行わなくてもかなり株式投資の勉強になります。
さらに、ヘッジ機能を利用して、手軽に指数売買の練習をすることもできます。
手間のかかる銘柄選びや売買はまるっと任せたまま、株式投資の勉強ができるウェルスウイング(Wealth Wing)を投資教育の教材としても是非ご利用ください。
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プライム市場だけでも約1800銘柄もあるなか、四半期毎の決算発表を考慮した好業績銘柄や高配当銘柄をご自身で探すことは時間と手間がかかります。
さらに、これらを高度に分散し投資するにはノウハウが必要なため、個人投資家の皆様にとってはとてもハードルの高い投資技術となります。
この様に質の高い株式投資を行うには「学習コスト・情報コスト・時間コスト」がかかります。しかし、ウェルスウイング(Wealth Wing)ならこれらを低コストで丸っとお任せで自動運用が行えます。
また、お客様自身が投資先企業の株主となるため株主優待がもらえる場合もあります。そして、これらの運用内容は全てリアルタイムで確認することができる
「極めて透明性の高い資産運用サービス」
となっています。
さらに、リスクを抑えながら株式投資を行ってみたいとお考えの方は、ウェルスウイング(Wealth Wing)がご提供するロボアド初のヘッジ機能(特許取得)を利用し、ボタン一つで市場リスクをコントロールしながら優良銘柄へ投資してみてはいかがでしょうか。詳しくは、(https://wealth-wing.com/smart-hedge/ ) をご参考ください。
スマートプラス 投資運用部
※WealthWingの各戦略の成績は「税引き前、配当込み、かつ各種コストを差し引く前のモデルポートフォリオのリターン」となっています。▼アプリのインストールはこちらから!
Android
https://bit.ly/3mPtcZ2
iOS
https://apple.co/3ptLYa3
※TOPIXは「配当込みのTOPIX」の数値を用いています。
※本記事の内容は本サービスの将来リターンを保証するものではありません。