2023年10月の運用実績をご報告!!
各指標の月間騰落率
日経平均: -3.14 %
TOPIX : -3.00 %(配当込み)-2.99 %
ダウ平均: -1.36 %
S&P 500 : -2.20 %
NASDAQ : -2.78 %
10月の市況概況
米国では、月初めに9月のISM製造業景気指数が発表され10カ月ぶりの水準に改善するも、好不況の分かれ目である50を11カ月連続で下回り、翌々日に発表された9月のISM非製造業景気指数も新規受注が低調となり小幅低下となりました。また、9月のADP雇用報告は21年1月以降で最低の伸びとなり労働市場も鈍化、引締め政策の長期化と景気後退懸念により下落基調となりましたが、週末にかけては複数のFRB高官から「足元の長期金利の上昇は利上げ1回に相当する」との発言もあり、金利の現状維持を期待した市場は反発しました(⤴)。翌週には、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨が公開され、全ての参加者が「インフレの持続的な減速を確信できるまで、引き締め的政策を当面維持する必要がある」とするも、さらなる利上げに関しては意見が分かれたことが明らかとなりましたがサプライズはありませんでした。しかし、週末に発表された9月の消費者物価指数(CPI)は予想を上回り長期金利が上昇、さらに原油価格が急騰したことで市場は反落(⤵)となりました。翌週には、パウエル議長の講演が行われ、「インフレ率はまだ高すぎ、経済成長は一貫して上振れしているため、金融政策は引き締めすぎではないと思う」とするも、現時点では利上げの可能性は低いことを示唆する発言となりました。しかし、引締め政策の長期化は避けられないと覚悟した市場は大幅下落(⤵)となりました。月末にかけてFOMCを控え様子見となるなか、アルファベットの決算でクラウド事業の売上が減少したことをきっかけにIT大手が軒並み売られる流れとなり、さらにガザでイスラエル軍が最大規模の地上作戦を実施したことが伝わったこともあり大幅下落(⤵)で月末をむかえています。
イスラエルでは、ガザを実効支配しているハマスが突如としてイスラエル領内を襲撃しました。これを受け、イスラエル政権と野党党首が挙国一致内閣の樹立で合意、陸海空を連携したガザ地上侵攻を準備、その間も激しい戦闘が続き日増しに犠牲者が増加、さらにイスラエル・レバノンの国境ではイスラエル軍とイスラム教シーア派組織ヒズボラとの戦闘がエスカレートする等、他のイスラエル隣国との戦闘にも広がり始めました。月末には、ついにイスラエル軍が最大規模の地上作戦を実施、イスラエルのエタニヤフ首相は「戦争の第2段階だ」とし、攻撃をさらに強化していく考えを示しました。中東諸国を巻き込む戦争に発展するのか、予断を許さない状況となっています。
この様な外部環境のなか、日本では経済対策に関する話題が多くなりました。経済対策のトピックとしては、
① 減税、1人4万円
② ガソリン補助、24年春まで延長
③ 賃上げ税制やリスキリング推進
④ 半導体や蓄電池への投資促進
⑤ 物流業界への規制緩和
⑥ 処理水放出に絡み水産業支援
となり、17兆円台前半の規模となる見通しです。
月末にかけては、日銀の金融政策決定会合が開催され植田総裁の会見が開かれました。注目された長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)については、「長期金利の変動幅を±0.5%程度を目途」としていたところを、「長期金利の上限は1.0%を目途」へ修正、しかし、資産買い入れ方針は据え置きとなり、市場は上昇で反応しました。ここまで概ね好調な決算発表が続く日本市場ですが、11月初旬の決算発表ピーク後からの本格上昇に期待したいところです。
月間パフォーマンスが良かったWealth Wingの戦略は!?
この様な市況環境のなか、ウェルスウイング(Wealth Wing)で最も月間成績が良かった戦略は、
「高効率高成長ポートフォリオ」でした。
月間で-2.86%、対TOPIX比では+0.13%となり、TOPIXをアウトパフォーム!!
この戦略の運用開始からの月次パフォーマンス推移は、 ※上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証するものではありません。また、上記パフォーマンスには各種コストは含まれておりません。
ウェルスウイング(Wealth Wing)がご提供する8戦略の平均パフォーマンスは、月間で-3.66%、対TOPIX比で-0.67%となっています。
月間パフォーマンスの背景
ファクター動向
10月も、上昇傾向にある割安・高配当銘柄が相対的に堅調となりました。
ファクターの推移を見ても、株主還元性ファクター・騰落率ファクター・割安性ファクターが大きくプラスとなり、月初こそバリュー系ファクターは大幅下落となりましたが、結局、月を通してはバリュー優位・グロース劣後の二極化がさらに加速しました。
下図は10月に特徴的な動きをしたファクターの推移です。
大きく分けると、4パターンの、バリュー優位・グロース劣後の二極化となりました。
バリュー系で最も堅調であったグループは「上昇傾向にある高配当銘柄群」、次に堅調であったグループは「為替感応度が高い割安銘柄群」、グロース系で最も軟調であったグループは「価格変動性の高い高成長銘柄群」、次に軟調であったグループは「流動性の高い高収益銘柄群」でした。
ハマスによるイスラエル領内の襲撃をきっかけに急激にリスクオフとなり、価格変動が大きく・流動性の高いグロース銘柄が大きく売られる一方、上昇トレンド・円安メリットのあるバリュー銘柄が相対的に堅調となったようです。
次は過去1年間のグロース系及びバリュー系ファクターの推移です。
しばらく上昇が続いていた「PBR1倍割れ銘柄や株主還元に積極的な銘柄群」は9月後半から利益確定売りに押され急落する局面があり、グロースの復活を予想する向きもありました。しかし、終わって見れば10月もバリュー優位・グロース劣後の二極化が加速する形となっています。
10月の金融政策決定会合では、これまで通りの資産買い入れ方針としましたが、長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)については修正され、正常化へ少しづつ動き始めているようです。これを受け、金利上昇に強いバリュー銘柄への物色傾向が今後も続くのかを注視する必要がありそうです。
パフォーマンス
その様な市況環境のなか、
ウェルスウイング(Wealth Wing)がご提供している全戦略がマイナス、7戦略がTOPIXをアンダーパフォームする結果となってしまいました。
月間でTOPIXが-2.99%(配当込み)となるなか、全戦略の平均リターンは-3.66%(配当込み)となり、市場平均を上回ることができませんでした。
6月・7月・8月・9月と4カ月連続で市場平均を上回っていましたが、10月は税金対策の売りに加え地政学リスクの高まりによるリスクオフの動きが重なり、利益が出ている銘柄ほど売られる展開となりました。
1戦略が市場平均をアウトパフォームした要因は、
市場平均よりも露出している割安性ファクター・株主還元性ファクター・騰落率ファクターがプラスに寄与する一方で、軟調となった成長性ファクターの露出が他戦略よりも少なかったため、それによるマイナス寄与が軽微で済んだことです。
7戦略が市場平均をアンダーパフォームしてしまった要因は、 軟調となったグロース要素である「高収益・高成長」特性の露出が大きくマイナスに寄与する一方、逆にプラスに寄与したバリュー要素の割安性ファクターの露出が少なかったことです。
下図レーダーチャートは、アプリで確認できるウェルスウイング(Wealth Wing)のポートフォリオ特性です。※特性は戦略毎に若干異なり、例図は今月トップパフォーマンスであった戦略のポートフォリオ特性です。
ウェルスウイング(Wealth Wing)は、バリュー・グロースに偏らない、
「高収益・高成長」×「財務健全」×「割安・高配当」のポートフォリオ特性をブレずに維持する運用
を行っています。
そのため、グラフが示す様に、「収益性ファクター・成長性ファクター」及び「割安性ファクター・株主還元性ファクター」が市場平均より大きく露出するポートフォリオ特性となっています。
※グロース系の「収益性・成長性」及びバリュー系の「割安性・株主還元性」は、同じ系列内でどちらかがマイナスとなる場合もありますが、トータルでバリュー系・グロース系が偏らないようなポートフォリオを構築しています ※財務健全性は投資対象をプライム市場に絞っていることで担保されていると考えているため、プライム市場の平均値よりマイナスとなる場合もありますこの様にウェルスウイング(Wealth Wing)は、バリュー・グロースに偏らない、「高収益・高成長」×「財務健全」×「割安・高配当」といった「勝率の高いポートフォリオ特性」を常に維持する運用を行っています。
しかし、10月は米国の税金対策売りが出やすく、このポジション解消の動きにより「上昇していた銘柄が売られる」一方で「下落していた銘柄が買われる(買い戻される)」といった、通常とは真逆の動きになることが多いことに加え、ハマスによるイスラエル領内への襲撃に端を発したリスクオフの動きが加速したため、運用成果が出ているファンドほど大きく売られる月となりました。
この様なイレギュラーな動きは長くは続かず、しばらくすると通常の物色傾向に回帰してきます。
しかし、イレギュラーな動きは多くの場合、激しい価格変動を伴って襲って来るので、丁寧なリスクコントロールを行っていないとふるい落とされ、最悪の場合は大きな損切りを強いられて市場から撤退することも少なくありません。
ウェルスウイング(Wealth Wing)は、最低でも月に1回はリバランスを行い、ポートフォリオのリスク特性を一定に保たせながら、イレギュラーな動きに備えています。
バリュー・グロース偏重、業種偏重、為替感応度偏重が起こらないよう制約をかけながら、年率約20%程度のぶれに収まるよう銘柄分散を行いつつ、「高収益・高成長・業績上方修正・高配当・割安」といった、個別企業が持つ優位性にフォーカスした「勝率の高い投資を自動で継続」する資産運用サービスです。
「感情に左右されやすい人間」には難しい「一貫した運用」をテクノロジーを駆使し自動で行います。
これにより、損失を取り戻す力を示す「ソルティノ・レシオ」が高い運用を、サービス開始から実現しています。
ウェルスウイング(Wealth Wing)は、この様な運用を行っているため、損失が大きくなっている時に資金を投入し、利益が多くなっている時にヘッジ機能を利用する等、
逆張り思考で運用を行うと効率的な資産形成に繋がる
のではないでしょうか。
運用開始からのパフォーマンス推移
ウェルスウイング(Wealth Wing)の2020年11月末(サービス開始)から2023年10月末までの運用実績です。
※過去の実績であり、将来を保証するものではありません。また、運用手数料は含まれていますが、情報利用料・税金・売買コスト等は含まれておりません
※運用手数料:年0.99%(税込)、情報利用料:月330円(税込)
※実際にお客様へご提供した、モデルポートフォリオをもとに算出しています
運用評価指標の解説
運用の巧拙を評価する指標には、
上表にある「シャープ・レシオ」があります。
シャープレシオは、(年率換算リターン/年率換算リスク)を計算した値であり、リスク1単位当たりのリターンを示しています。これは、リターンだけを単純に比べても、大きなリスクを取っているなら大きなリターンが得られることは当然のことなので、異なるリスクの運用を同じリスク1単位当たりに換算し、リスクの何倍リターンを生んでいるかで評価しようとするものです。
一般的にはシャープ・レシオが、1.0以上であれば優良なファンド、2.0以上までいくと非常に優良なファンドであると考えられています。
しかし、シャープ・レシオには欠点があり、大きな利益が出た時の変動もリスクに入ってしまうため、大きな利益を出している運用には不利な評価になってしまいます。
この問題を解決した指標が「ソルティノ・レシオ」です。
これは、(年率換算リターン/年率換算損失リスク)を計算した値であり、損失リスク1単位当たりのリターンを示しています。
シャープレシオと同様、一般的には、1.0以上であれば優良なファンド、2.0以上までいくと非常に優秀なファンドであると考えられています。
「ソルティノ・レシオ」は、言葉を変えると
「損失を取り戻す能力」
とも言えます。
例えば、ソルティノ・レシオが、1であれば損した分を同額取り戻せます、2であれば損した分の2倍、3であれば損した分の3倍を取り戻す力があると言うことです。
ファンドを選ぶ際には、「ソルティノ・レシオ」を重要指標として確認することをお勧めいたします。
ソルティノ・レシオが1以下の「損失を取り戻す能力が低い」ファンドは、利益を安定的に積み上げることが難しくなるからです。
運用開始からの利益口座比率の推移
ウェルスウイング(Wealth Wing)の2020年11月末(サービス開始)から2023年10月末までの利益口座比率の推移です。
※利益口座比率:当サービスを利用しているお客様の運用口座が利益となっている比率。コストを含む実現損益で算出。
10月末時点の利益口座比率:62.0%(前月比 -20.8%)
下図は、現在当サービスをご利用されているお客様の「運用利回りと運用日数」の関係を示したグラフです。
運用日数が長いお客様ほど運用利回りが高くなっていることが見て取れます。
※運用利回り=(コストを含む実現損益÷投資元本)で算出。投資元本=(直近の運用資産総額-コストを含む実現損益)
※途中の入出金は考慮せず。そのため、大きな±利回りは外れ値とし、上下10データポイントを除外
※過去の実績であり、将来を保証するものではありません。
市況環境やご入金のタイミングにより、運用間もないお客様は一時的にマイナスとなる場合も多々あります。しかし、グラフが示す通り、長期で運用をおこなうことで、多くのユーザー様が高い利回りを実現しております。
少なくとも1年程度は運用を継続して頂き、資産形成に役立つかをご判断頂ければ幸いです。
Twitterでも適宜情報をご提供させて頂いておりますのでご参考ください。 Twitterアカウント: @wealth_wing
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プライム市場だけで約1800銘柄もあるなか、四半期毎の決算発表を考慮した好業績銘柄や高配当銘柄をご自身で探すことは時間と手間がかかります。
さらに、これらを高度に分散し投資するにはノウハウが必要なため、個人投資家の皆様にとってはとてもハードルの高い投資技術となります。
この様に質の高い株式投資を行うには「学習コスト・情報コスト・時間コスト」がかかります。しかし、ウェルスウイング(Wealth Wing)ならこれらを低コストで丸っとお任せで自動運用が行えます。
また、お客様自身が投資先企業の株主となるため株主優待がもらえる場合もあります。そして、これらの運用内容は全てリアルタイムで確認することができる
「極めて透明性の高い資産運用サービス」
となっています。
さらに、リスクを抑えながら株式投資を行ってみたいとお考えの方は、ウェルスウイング(Wealth Wing)がご提供するロボアド初のヘッジ機能(特許取得)を利用してみてはいかがでしょうか。ボタン一つで市場リスクをコントロールしながら優良銘柄へ投資することが可能です。
詳しくは、( https://wealth-wing.com/smart-hedge/ ) をご参考ください。
スマートプラス 投資運用部
※WealthWingの各戦略の成績は「税引き前、配当込み、かつ各種コストを差し引く前のモデルポートフォリオのリターン」となっています。 ※TOPIXは「配当込みのTOPIX」の数値を用いています。 ※本記事の内容は本サービスの将来リターンを保証するものではありません。▼アプリのインストールはこちらから!
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商号等:株式会社スマートプラス 金融商品取引業者:関東財務局長(金商)第3031号 加入協会:日本証券業協会・一般社団法人日本投資顧問業協会・一般社団法人第二種金融商品取引業協会 <重要事項> ■口座開設・お取引に関するご留意事項 ・スマートプラスでお取引いただくこととなった際には、各商品等に所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。 ・株式のお取引については、株価の下落により損失を被ることがあります。また、倒産等、発行会社の財務状態の悪化により損失を被ることがあります。 ・信用取引につきましては、金利、貸株料、品貸料などの諸費用がかかるほか、委託保証金の額を上回る取引額の取引ができることから、株価等の変動により委託保証金の額を上回る損失が生じるおそれがあるハイリスクハイリターンの取引です。 ・信用取引の委託保証金維持率や最低委託保証金額は当社から交付される契約締結前交付書面をよくお読みください。 ・お客様の投資に対する適合性が信用取引に不向きな場合は信用取引を行うことはできません。 ・レバレッジ型・インバース型ETFは運用にあたっての諸費用等により対象とする原指標と基準価格に差が生じる場合があり、中長期にあたってはその乖離が大きくなる可能性があるほか、複利効果により利益を得にくくなる場合があります。 ・当社における各種口座開設に際しては当社所定の審査があります。 ・資料等の中で個別銘柄が表示もしくは言及されている場合は、あくまで例示として掲示したものであり、当該銘柄の売買を勧誘・推奨するものではありません。 ・お取引に際しては当社から交付される契約締結前交付書面、目論見書その他の交付書面や契約書等をよくお読みください。 ■投資一任契約に関するご留意事項 ・スマートプラスと投資一任契約を締結した際には、所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。 ・当社がお客様と締結する投資一任契約に基づき投資運用を行うもので、投資元本は保証されるものではなく、運用による損益はすべてお客さまに帰属します。 ・投資対象は、値動きのある国内の有価証券等となりますので、株価、金利、通貨の価格等の指標に係る変動や発行体の信用状況等の変化を原因として損失が生じ投資元本を割り込むおそれがあります。 ・投資一任契約お申込みの前に、契約締結前交付書面や約款等をよくご確認いただき、ご理解のうえお申し込みください。 ・投資一任契約にはクーリング・オフ(金融商品取引法第37条の6の規定)は適用されません。 ・表示される過去の運用成績については将来の運用成果を保証するものではありません。