2022年6月の運用実績をご報告!
各指標の月間騰落率
日経平均: -3.25 %
TOPIX : -2.19 % (配当込み)-2.07%
ダウ平均: -6.71 %
S&P 500 : -8.39 %
6月の市況概況
米国では、6月から初めて「利上げと同時にQTが開始」されることでインフレ抑制に対して強い効果を期待する声が聞かれる一方、ISM製造業景気指数の下降トレンドは続いており景気後退懸念も強まるなか、FRBは「インフレ抑制が最重要」との姿勢を明確にしました。ところが、注目された5月消費者物価指数(前年比)は+8.6%と1981年12月以来40年5ヵ月ぶりの高いインフレ率となり、インフレが抑制されることを期待していた市場ムードは一転、根強い高インフレを確認したことで市場は大幅下落となりました。翌週には前週のCPIショックの余波が残るなかFOMCが開催され、27年ぶりに政策金利を0.75ポイント利上げすることを決定、しかしハードランディングは想定しない姿勢を維持しましたが、5月期待インフレ率中央値(1年先)が6.58%と統計開始以来の最高水準となりインフレの長期化を示唆、再びスタグフレーションリスクを意識した市場はさらに大幅な下落となりました。その翌週にはパウエル議長がこれまでの楽観的な景気見通しから、大幅な利上げや急速な利上げによる景気後退の可能性を認める発言をし、「現実を理解したうえでインフレと戦う姿勢」を見せたことを市場は好感し上昇に転じました。しかし、6月消費者信頼感指数が市場予想を下回り、期待指数は9年3ヵ月ぶりの低水準、年末までに景気後退入りするリスクが増大しているとの懸念が広がり再び大幅下落、その週末には注目されていた6月のISM製造業景気指数が発表され、新規受注は2020年5月以来の低水準、在庫は2010年以降の最高水準近くの上昇となったことで景気減速を確認、国債利回りは急低下しましたが、景気減速はインフレ抑制に繋がるため金利上昇が和らぐとの見方から株式市場は終盤にかけて持ち直しました。この様に、市場は景気減速を徐々に折り込み始めているようですが、一部では市場はまだ十分に景気減速を折り込みきれていないと見る向きもあり下降トレンドの継続が懸念されます。しかし、パウエル議長は、「景気後退リスクよりも、インフレ抑制が最大の課題」とハードランディングも辞さない姿勢を見せており、7月FOMCでは0.75ポイントの利上げ、その後は景気を判断しながらの政策運営が行われると予想されています。
中国では、ゼロコロナ政策から緩和に舵を切ったことから、5月工業生産(前年比)が増加に転じるなど景気回復基調が見える一方、5月小売売上高(前年比)は3ヵ月連続減となり本格的な経済回復には時間がかかる見通しです。
ウクライナ情勢は、ロシア・ウクライナ共に消耗戦の様相を呈し益々泥沼化するなか、BRICS首脳会議が開かれ中国とロシアは対欧米で結束を強化、これに対して欧米諸国もG7サミットやNATO首脳会議を開催し対ロ制裁の強化や中国に対する牽制で結束を強めました。日増しに世界の二極化・分断が鮮明となってきており、地政学リスクの高まりが懸念されます。
また、OECD(経済協力開発機構)は、2022年の加盟38ヵ国のインフレ率見通しを8.5%と発表、世界各国がインフレに苦しむ状況が鮮明となるなか、欧米諸国は軒並み利上げに踏み切っています。
この様な外部環境のなか、日本でも食料品を筆頭に相次いで値上げが発表され家計が苦しむなか、黒田総裁は「家計は値上げを受け入れている」と発言し大きな問題となり、物価高の大きな要因は日銀の金融政策による円安であると見る向きによる金融政策転換への圧力が強まり、政府は国民感情に配慮する形で「物価・賃金・生活総合対策本部」を立ち上げると表明しました。しかし、足元では米国の景気後退が鮮明となりつつあり、これにより日米金利差の拡大が止まると予想する向きは、このまま金融緩和姿勢を続けても円安はピークアウトすると見ています。しかし、リセッションによるインフレ率低下が進めば円安要因による物価高は抑制される可能性がある一方で業績悪化による収入減少へもつながる可能性もあり、金融緩和政策の出口は未だ見えない状況です。一方、コロナ感染者数の減少により少しずつ国内景気は上向きに転じており、インフレが緩和されればさらなる内需回復が期待されます。
月間パフォーマンスが良かったWealth Wingの戦略は!?
この様な市況環境のなか、ウェルスウイング(Wealth Wing)で最も月間成績が良かった戦略は、
「低リスク高企業価値ポートフォリオ」でした。
月間で-0.86%、対TOPIX比では+1.33%となり、TOPIXを大幅にアウトパフォーム!!
※過去の実績であり、将来を保証するものではありませ。また、上記パフォーマンスには各種コストは含まれておりません。
ウェルスウイング(Wealth Wing)がご提供する8戦略の平均パフォーマンスは、月間で-1.57%、対TOPIX比で+0.62%となっています。
月間パフォーマンスの背景
6月は月間を通して、割安性ファクター・株主還元性ファクター・流動性ファクターがプラス、収益性ファクター・財務健全性ファクターがマイナスとなり、下落傾向が続くなか、株主還元性や成長性といった特徴を持たない優良銘柄が軟調であったことが見て取れます。
下図は6月に真逆の動きを見せた成長性ファクターと株主還元性ファクターの推移です。
一方が物色される局面では、もう一方が売られるという展開となっていますが、どちらも循環物色の対象となっており、自社株買いや高配当利回り銘柄、高成長銘柄へのニーズがあることが見て取れます。しかし、これらの特徴を持たない銘柄は指数の下落に引きずられる形で一貫した下落傾向となりました。
次はグロース系及びバリュー系ファクターの過去1年間の推移です。
昨年の11月から続いていたバリュー優位・グロース劣後の二極化相場は5月に入り沈静化し6月初まで落ち着いた動きをしていましたが、CPIショックにより米国金利が大きく上昇したことで日本でも再び二極化が加速しました。しかし、6月後半からはバリュエーション調整が進んだグロース株が堅調となり始めており、今回の二極化相場は短期で収束しています。
短期収束の理由は、米国で発表される景況指数が軒並み景気後退を示唆する内容となって来ていることから、金利上昇速度がスローダウンすると市場は折り込み始めており、これまで急激な金利上昇によって激しい売りにさらされたグロース銘柄への資金シフトが徐々に起きていると考えられます。
この様に日本株式市場が米国の物価と景気に振り回されるなか、ウェルスウイング(Wealth Wing)がご提供している全ての戦略がマイナスとなってしまいましたが、全戦略がTOPIXをアウトパフォームする結果となりました。TOPIXが-2.19%となるなか全戦略の平均パフォーマンスは月間で-1.57%、TOPIX対比で+0.62%と市場平均をアウトパフォームしています。
6月のアウトパフォームの要因も、正にウェルスウイング(Wealth Wing)の運用ポリシーである、
「高収益・高成長」×「財務健全」×「割安・高配当」といったディフェンシブ性も兼ね備えた超優良企業へ投資し続ける
ことでした。
これにより、二極化相場かそうでないかに関わらず今月も市場平均を上回ることが出来ました。
米国のリセッション入りが濃厚となるなか金利上昇スピードの鈍化が予想され始め、徐々にバリュー株からバリュエーション調整が済んだグロース株への資金シフトが起きる可能性があると私達は考えています。
しかし、ウェルスウイング(Wealth Wing)は、バリュー・グロースに偏らないポートフォリオ特性を自動で維持し続けるお任せ運用です。
グロース優位の市場環境がいつ来ても対応できる状態を維持するためにリバランスを定期的に行っていますので、ご自身でバリュー・グロースを判断する必要はありません。
また、運用していた3月決算銘柄の決算発表も終わり、配当金の振り込みもほぼ完了しています。受け取り口座をウェルスウイング(Wealth Wing)にされている方は、アプリのホーム下段「履歴」➡「運用履歴タブ」で配当金の内容がご確認いただけます。権利落ち日からのタイムラグはありますが、遅れて配当金が多く入金されるのも楽しみの一つではないでしょうか。さらに、一任口座に入った配当金は自動で再投資しされるため複利効果に貢献します。是非、配当金の受け取り口座は証券口座をご選択することをお勧めいたします。※対象は、3月の権利付き時点で保有していた銘柄です。詳細は、こちらをご参考ください。※2022年3月の配当についてのご報告!!
運用開始からのパフォーマンス推移
2020年11月末(サービス開始)から2022年6月30日までの運用実績となります。
※過去の実績であり、将来を保証するものではありませ。また、上記パフォーマンスには各種コストは含まれておりません。
2022年の前半(1月~6月)は、ダウ-15%、S&P500-20%、ナスダック-30%、と1970年以来42年ぶりの下落率となりました。一方、この間のドル円は+16%となり、米国株式で運用する資産の損失軽減に大きく貢献しています。
この様な状況を考慮した上で、米国の景気後退と円安のピークアウトを予想する投資家の方は、リスクヘッジのために超割安になっている日本株へも一部投資資金を振り向けてみてはいかがでしょうか。ウェルスウイング(Wealth Wing)は、為替リスクの無い日本株のみで運用を行うユニークなお任せ運用です。これだけ急激な為替変動が起きているなか、為替リスクについても再考する必要があるかもしれません。
プライム市場だけでも約1900銘柄もあるなか、四半期毎の決算発表を考慮した好業績銘柄や高配当銘柄をご自身で探すことは時間と手間がかかります。
さらに、これらを高度に分散し投資するにはノウハウが必要なため、個人投資家の皆様にとってはとてもハードルの高い投資技術となります。
この様に質の高い株式投資を行うには「学習コスト・情報コスト・時間コスト」がかかります。しかし、ウェルスウイング(Wealth Wing)ならこれらを低コストで丸っとお任せで自動運用が行えます。
また、お客様自身が投資先企業の株主となるため株主優待がもらえる場合もあります。そして、これらの運用内容は全てリアルタイムで確認することができる
「極めて透明性の高い資産運用サービス」
となっています。
さらに、リスクを抑えながら株式投資を行ってみたいとお考えの方は、ウェルスウイング(Wealth Wing)がご提供するロボアド初のヘッジ機能(特許取得)を利用し、ボタン一つで市場リスクをコントロールしながら優良銘柄へ投資してみてはいかがでしょうか。詳しくは、(https://wealth-wing.com/smart-hedge/ ) をご参考ください。
スマートプラス 投資運用部
※WealthWingの各戦略の成績は「税引き前、配当込み、かつ各種コストを差し引く前のモデルポートフォリオのリターン」となっています。▼アプリのインストールはこちらから!
Android
https://bit.ly/3mPtcZ2
iOS
https://apple.co/3ptLYa3
※TOPIXは「配当込みのTOPIX」の数値を用いています。
※本記事の内容は本サービスの将来リターンを保証するものではありません。