2024年5月の運用実績をご報告!!
各指標の月間騰落率
日経平均: +0.21 %
TOPIX : +1.07 %(配当込み)+1.16 %
ダウ平均: +2.30 %
S&P 500 : +4.80 %
NASDAQ : +6.88 %
5月の市況概況
米国
・5月第1週
月初に連邦公開市場委員会(FOMC)が開催され、政策金利を5.25%~5.5%とし6会合連続で据え置きを決定、会合後の会見では「利下げできると確信するまで従来の想定より時間がかかるだろう」との認識を示し、NASDAQ・S&P500は下落で反応するも、その後は長期金利が大幅に低下、3指数揃って力強い上昇(⤴)
・5月第2週
ニューヨーク連銀が発表した4月の期待インフレ率中央値が5カ月ぶりの高水準となったことで連騰していたダウが9日ぶりに反落、しかし翌日には4月の生産者物価指数が1年ぶりの大きな伸びとなるも速報値が下方修正されたことでダウは反発し最高値を更新、さらに翌日には4月の消費者物価指数のコア指数が3年ぶりの低い伸びとなったことでダウは続伸、NASDAQも最高値更新。市場がリスクオン状態となるなか、ダウは史上初、終値で40,000ドル台を付け上昇(⤴)
・5月第3週
連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨が公開され、「ここ数カ月は目標であるインフレ率2%に向けた進展がみられない」「利下げ開始までの期間が以前の想定より長くなる」、「(多くの参加者が)金融引締めが十分かどうか不確実」「(複数の参加者が)さらに引締めを考える」等、利下げの議論以前に未だ引締めも視野に入れたタカ派的内容であったことから利下げ期待が後退、景気敏感株を中心に上昇が続いていたダウは下落となる一方、NVIDIAの好調な決算に牽引されたNASDAQは最高値更新(⤴)
・5月第4週
5月の消費者信頼感指数が予想を大きく上回り景気の強さを確認するなか、ミネアポリス連銀カシュカリ総裁からインタビューで「(利下げ開始にはインフレ率低下を示すデータが)さらに数カ月必要」「インフレ率が低下しなければ、追加利上げも排除せず」といったタカ派発言があり、さらに2年債と5年債の入札が低調な結果となったことで上昇傾向にあった長期金利は4.6%を突破、利下げ期待後退から3指数揃って下落(⤵)
他国
・ロシアでは、通算5期目となるプーチン氏の大統領就任式が行われ、6年間の任期をまっとうすれば、権力掌握期間は独裁者スターリンの29年を超え、旧ソ連以来最長となる見通しとなりました。5期目となったプーチン大統領の最初の外国訪問が中国となり、習近平国家主席と首脳会談を行いました。共同声明では結束を誇示し、米などを牽制しました。
・中国では、中長期の経済政策を議論する「三中全会」の7月開催を決定しました。方針が定まらず、通常よりも開催時期が遅れているとの見方もあり、経済立て直しに苦慮していることが懸念されます。一方で、中国軍は台湾周辺を取り囲む形で軍事演習を開始、20日に台湾総統に就任した独立派の頼清徳氏に圧力をかける目的と見られています。
日本
この様な外部環境のなか、日本ではゴールデンウイークの薄商いのなか、為替介入らしき円買いの動きが継続し、一時160円台を付けたドル円は155円程度の水準を維持しました。これを裏付けるかのように、4月の日銀金融政策決定会合の主な意見が公表され、「円安進行で物価上昇率が予想を超えるリスクがある」との指摘が相次ぎ、「円安を背景に基調的な物価上昇率の上振れが続く場合、正常化のペースが早まる可能性は十分にある」等、円安を警戒した早期の追加利上げに対する意見も複数出ていたことが明らかとなりました。その後行われた、日銀による国債買い入れが、従前の4,750億円から4,250億円と500億円引き下げられました。買い入れ額の微修正は、6月の日銀金融政策決定会合で買い入れ額を減額する布石ではないかとの憶測を呼び、長期金利は1%まで上昇しました。また、日銀の人事では景気や物価の分析力を重視した人材が登用され、利上げ局面を意識し始めているとの見方も出始めています。
経済面では、今年の春闘における大手企業の賃上げ状況の第一回集計が発表され、月給の引き上げ額は19,480円(去年13,362円)と過去最高、賃上げ率は5.58%(去年3.99%)と33年ぶりの高水準となりました。しかし、2024年1-3月期の実質GDP速報値は前期比年率-2%とマイナス成長、個人消費が弱くリーマンショック前後の2009年以来15年ぶりに4四半期連続マイナスとなり、賃上げ以上に長引くインフレが個人消費を抑制していることが懸念されます。
政治面では、5月中の衆議院通過を目指す政治資金規正法改正案の成立に向けて与野党の攻防が続いており、この期に及んで甘い内容を示す与党に対し野党は反発、成立の難航が予想されています。政治資金規正法改正案の内容によっては、大きな政局へと発展する可能性もあり、注視する必要がありそうです。
年後半にかけて、金融政策、政権運営が大きな転換点をむかえる可能性もあり、動向を注視する必要がありそうです。
月間パフォーマンスが良かったWealth Wingの戦略は!?
この様な市況環境のなか、ウェルスウイング(Wealth Wing)で最も月間成績が良かった戦略は、
「積極投資型高収益高成長ポートフォリオ」でした。
月間で-0.25%、対TOPIX比では-1.41%となり、TOPIXをアンダーパフォーム。
・5月実績トップ戦略の年間推移
・5月実績トップ戦略の運用開始からの月次パフォーマンス推移 ※上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証するものではありません。また、上記パフォーマンスには各種コストは含まれておりません。
ウェルスウイング(Wealth Wing)がご提供する8戦略の平均パフォーマンスは、月間で-1.50%、対TOPIX比で-2.66%となっています。
月間パフォーマンスの背景
ファクター動向
5月は、上昇傾向が続く好業績のバリュー株が堅調となりました。
ファクターの推移を見ても、騰落率ファクター・割安性ファクター・予想修正サプライズファクターが大きくプラスとなり、決算発表がピークとなるなか、好業績の割安銘柄に資金が向かったことが見てとれます。
下図は5月に特徴的な動きをしたファクターの推移です。
上図の様に、騰落率ファクターが上昇傾向のときの市場は、「上がる銘柄はさらに上昇し、下がる銘柄はさらに下落する」といった順張り傾向であることを示しています。
また、成長性ファクターが下落傾向であることからグロース銘柄が軟調であったことを示しており、5月は3月SQ以降から下落傾向が続くグロース株が、さらに売り込まれる展開となったことが見て取れます。
次は過去1年間のグロース系及びバリュー系ファクターの推移です。
5月は、バリュー優位・グロース劣位が加速しました。
決算発表が一巡したことで、好業績でありながら割安に置かれていた銘柄群に資金が向かいました。
パフォーマンス
その様な市況環境のなか、
ウェルスウイング(Wealth Wing)がご提供している全戦略がマイナスとなり、全戦略がTOPIXをアンダーパフォームする結果となりました。
月間でTOPIXが+1.16%(配当込み)となるなか、全戦略の平均リターンは-1.50%(配当込み)となり、市場平均を下回りました。
全戦略が市場平均をアンダーパフォームした要因は、
市場平均よりも大きく露出している株主還元性ファクターがマイナスに寄与したことに加え、グロース要素である「高収益・高成長」特性も大きくマイナスに寄与したことです。
下図レーダーチャートは、アプリで確認できるウェルスウイング(Wealth Wing)のポートフォリオ特性です。 ※特性は戦略毎に若干異なり、例図は今月トップパフォーマンスであった戦略のポートフォリオ特性です。
ウェルスウイング(Wealth Wing)は、バリュー・グロースに偏らない、
「高収益・高成長」×「財務健全」×「割安・高配当」のポートフォリオ特性をブレずに維持する運用
を行っています。
※グロース系の「収益性・成長性」及びバリュー系の「割安性・株主還元性」は、同じ系列内でどちらかがマイナスとなる場合もありますが、トータルでバリュー系・グロース系が偏らないようなポートフォリオを構築しています ※財務健全性は投資対象をプライム市場に絞っていることで担保されていると考えているため、プライム市場の平均値よりマイナスとなる場合もあります上図の最もパフォーマンスが良かった戦略でも、
株主還元性ファクターが大きく市場平均よりオーバーウエイトしており、さらに収益性ファクター及び成長性ファクターも若干オーバーウエイトしていたため、市場平均をアンダーパフォームしてしまいました。
下図は、過去1年間の売上高成長率ファクターの推移です。
成長性ファクターの一つである、売上高成長率ファクターの下落傾向が予想1期・2期共に続いています。
特に、5月は決算発表で高い成長率を発表した企業が売られるという現象が散見されましたが、ファクターリターンを見てもこの傾向が確認できます。
高い成長率にも関わらず下落する場合は、所謂、「材料出尽くし」であることが多く、市場全体でこの傾向が見られる場合、市場は日本企業の将来の成長率に対して懐疑的になっていることを示しています。
日銀の金融政策が正常化から利上げへ動く可能性が見えるなか、米国金利はピークアウトしており、円安による業績押し上げ効果が無くなるとの予想から、今期好業績であっても将来の業績はピークアウトすると見ているようです。
しかし、多くの企業は為替予想をかなり円高においており、円高が想定よりも進まなければ上方修正する可能性もあるのではないでしょうか。
また、下図は、過去1年間の規模ファクターの推移です。
今年は、年初から大型株優位・中小型株劣位の状況が続いています。
過去の日本市場においては、中小型株は大型株よりも高いパフォーマンスを実現する傾向にありましたが、グロース市場も含めるとここ数年間、中小型株のパフォーマンスが悪化しています。
理由として考えられることは、
AIが想像以上に急速かつ本格的な広がりを見せ、NVIDIAをはじめとする超大型株の成長性が中小型株を凌駕したことで、世界的に資金が超大型株へ一極集中していること、
さらに、新NISAが始まり、その投資先の多くがインデックス型投資信託となったことで、時価総額の大きい大型株に資金が集まる仕組みになったことと考えています。
つまり、足元の市場は、大型株に一極集中しやすい環境となっています。
しかし、逆も然りで、これが逆回転を始めると中小型株が優位となります。
ウェルスウイング(Wealth Wing)は、アルファの高い中小型株を中心としたポートフォリオ構成となっているため、今年は大型株優位・中小型株劣位の影響を受けています。
しかし、市場の物色傾向は循環しており、結果を見て後追いするよりも、深手を負わないようリスクコントロールを丁寧に行いながら、次の循環を待つことが長期投資おいては重要と考えています。
ウェルスウイング(Wealth Wing)は、バリュー・グロース偏重、業種偏重、為替感応度偏重が起こらないよう制約をかけながら、年率約13%程度のぶれに収まるよう銘柄分散を行いつつ、
「高収益・高成長・業績上方修正・高配当・割安」といった、個別企業が持つ優位性にフォーカスした「勝率の高い投資を自動で継続」する資産運用サービス
です。
「感情に左右されやすい人間」には難しい「一貫した運用」をテクノロジーを駆使し自動で行います。
これにより、損失を取り戻す力を示す「ソルティノ・レシオ」が非常に高い運用を、サービス開始から実現しています。
そのため、損失が多くなっている時に資金を投入し、逆に利益が多くなっている時にヘッジ機能を利用する等、
逆張り思考で運用を行うと効率的な資産形成に繋がる
のではないでしょうか。
運用開始からのパフォーマンス推移
ウェルスウイング(Wealth Wing)の2020年11月末(サービス開始)から2024年5月末までの運用実績です。
※過去の実績であり、将来を保証するものではありません。また、運用手数料は含まれていますが、情報利用料・税金・売買コスト等は含まれておりません
※運用手数料:年0.99%(税込)、情報利用料:月330円(税込)
※実際にお客様へご提供したモデルポートフォリオをもとに、配当込みリターンを用いて算出しています
運用開始からの利益口座比率の推移
ウェルスウイング(Wealth Wing)の2020年11月末(サービス開始)から2023年5月末までの利益口座比率の推移です。
※利益口座比率:当サービスを利用しているお客様の運用口座が利益となっている比率。コストを含む実現損益で算出。
5月末時点の利益口座比率:92.5%(前月比 -3.6%)
下図は、現在当サービスをご利用されているお客様の「運用利回りと運用日数」の関係を示したグラフです。
運用日数が長いお客様ほど運用利回りが高くなっていることが見て取れます。
※運用利回り=(コストを含む実現損益÷投資元本)で算出。投資元本=(直近の運用資産総額-コストを含む実現損益)
※途中の入出金は考慮せず。そのため、大きな±利回りは外れ値とし、上下10データポイントを除外
※過去の実績であり、将来を保証するものではありません。
市況環境やご入金のタイミングにより、運用間もないお客様は一時的にマイナスとなる場合も多々あります。しかし、グラフが示す通り、長期で運用をおこなうことで、多くのユーザー様が高い利回りを実現しております。
少なくとも1年程度は運用を継続して頂き、資産形成に役立つかをご判断頂ければ幸いです。
X(旧Twitter)でも適宜情報をご提供させて頂いておりますのでご参考ください。
X(旧Twitter)アカウント: @wealth_wing
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プライム市場だけで約1600銘柄もあるなか、四半期毎の決算発表を考慮した好業績銘柄や高配当銘柄をご自身で探すことは時間と手間がかかります。
さらに、これらを高度に分散し投資するにはノウハウが必要なため、個人投資家の皆様にとってはとてもハードルの高い投資技術となります。
この様に質の高い株式投資を行うには「学習コスト・情報コスト・時間コスト」がかかります。しかし、ウェルスウイング(Wealth Wing)ならこれらを低コストで丸っとお任せで自動運用が行えます。
また、お客様自身が投資先企業の株主となるため株主優待がもらえる場合もあります。そして、これらの運用内容は全てリアルタイムで確認することができる
「極めて透明性の高い資産運用サービス」
となっています。
さらに、リスクを抑えながら株式投資を行ってみたいとお考えの方は、ウェルスウイング(Wealth Wing)がご提供するロボアド初のヘッジ機能(特許取得)を利用してみてはいかがでしょうか。ボタン一つで市場リスクをコントロールしながら優良銘柄へ投資することが可能です。
詳しくは、( https://wealth-wing.com/smart-hedge/ ) をご参考ください。
スマートプラス 投資運用部
※WealthWingの各戦略の成績は「税引き前、配当込み、かつ各種コストを差し引く前のモデルポートフォリオのリターン」となっています。 ※TOPIXは「配当込みのTOPIX」の数値を用いています。 ※本記事の内容は本サービスの将来リターンを保証するものではありません。商号等:株式会社スマートプラス
金融商品取引業者:関東財務局長(金商)第3031号
加入協会:日本証券業協会・一般社団法人日本投資顧問業協会・一般社団法人第二種金融商品取引業協会
<重要事項>
■口座開設
・お取引に関するご留意事項
・スマートプラスでお取引いただくこととなった際には、各商品等に所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。
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・お客様の投資に対する適合性が信用取引に不向きな場合は信用取引を行うことはできません。
・レバレッジ型・インバース型ETFは運用にあたっての諸費用等により対象とする原指標と基準価格に差が生じる場合があり、中長期にあたってはその乖離が大きくなる可能性があるほか、複利効果により利益を得にくくなる場合があります。
・当社における各種口座開設に際しては当社所定の審査があります。
・資料等の中で個別銘柄が表示もしくは言及されている場合は、あくまで例示として掲示したものであり、当該銘柄の売買を勧誘・推奨するものではありません。
・お取引に際しては当社から交付される契約締結前交付書面、目論見書その他の交付書面や契約書等をよくお読みください。
■投資一任契約に関するご留意事項
・スマートプラスと投資一任契約を締結した際には、所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。
・当社がお客様と締結する投資一任契約に基づき投資運用を行うもので、投資元本は保証されるものではなく、運用による損益はすべてお客さまに帰属します。
・投資対象は、値動きのある国内の有価証券等となりますので、株価、金利、通貨の価格等の指標に係る変動や発行体の信用状況等の変化を原因として損失が生じ投資元本を割り込むおそれがあります。
・投資一任契約お申込みの前に、契約締結前交付書面や約款等をよくご確認いただき、ご理解のうえお申し込みください。
・投資一任契約にはクーリング・オフ(金融商品取引法第37条の6の規定)は適用されません。
・表示される過去の運用成績については将来の運用成果を保証するものではありません。