2023年4月の運用実績をご報告!!
各指標の月間騰落率
日経平均: +2.91 %
TOPIX : +2.69 %(配当込み) +2.70 %
ダウ平均: +2.48 %
S&P 500 : +1.46 %
NASDAQ : +0.04 %
4月の市況概況
米国では、3月ISM製造業景気指数が2020年5月以来の低水準となり、3月ISM非製造業景気指数も新規受注が大幅に減少、また3月ADP雇用報告及び3月雇用統計は予想を下回り、景気と雇用の両面で経済の減速を示す結果となりました。一方、3月期待インフレ率の中央値は5ヶ月ぶりに上昇、日々変化する不安定な景気指標とインフレ率に神経質となり、様子見の動きで月初をむかえました(→)。翌週には、3月FOMC議事要旨が公開され、「相次ぐ銀行破綻を受け一時利上げ停止も検討されたものの、各方面の迅速な対応により早期沈静化したため、全会一致で0.25ポイントの利上げが決定された」と明らかになりました。声明文では、従前の「継続的な引き上げが適切になる」との文言が削除され、新たに「幾分の追加的な政策引締めが適切」との文言が加えられたことで、いよいよ利上げは最終段階にあると受け止めた市場は、金融不安も一先ず沈静化したこともあり、上昇で反応しました(⤴)。翌週にも、複数のFRB高官から利上げ終了を示唆する発言があり、5月FOMCを最後に利上げは終了するとの見方から上昇、しかし週後半に発表された新規失業保険申請者数及び失業保険受給者総数は共に増加となり労働市場の軟化が確認され、市場は利上げ終了後の景気後退を意識し始め下落となりました(⤵)。これに加え、翌週に発表されたGDP速報値は2期連続で減速したため、更なる景気後退懸念の高まりから、市場は大幅下落となりました。しかし、週末に発表された3月個人消費支出物価指数は、コア指数共に鈍化、インフレ圧力の低下を好感した市場は大幅反発で月末をむかえています(⤴)。暫くは、不安定な景気指標とインフレ率に翻弄される市況が続きそうです。
IMFは、世界全体の2023年成長率見通しを2.8%に下方修正しました。成長率を押し下げた理由は、各国がインフレ抑制のために行った利上げによるもので、金融不安がさらに広がる場合には、さらに減速すると予想しています。
その様な外部環境のなか、日本ではウォーレン・バフェット氏が日本株への投資拡大を示唆したことが大きな話題となりました。海外投資家は、以下の様な国内要因の変化に着目し始めています。
まず、これまで値上げを躊躇していた日本企業も、原材料価格の高騰に耐えきれず、価格転嫁が急速に進んでいます。これにより、目標とする2%の物価上昇率が現実味を帯びてきています。一方、賃金は、連合の中間集計によると賃上げ率が3.7%と30年ぶりの高水準となり、適度な物価上昇に対する耐性も生まれつつあります。また、コロナ5類移行を前にして、既に国内の経済活動は正常化しつつあり、3月訪日外国人数もコロナ前の65.8%まで回復しています。株式市場では、上場企業に対して資本効率の改善と割安是正を求める圧力が各方面から強まっています。金融政策面では、日銀の植田新体制が、これまでの大規模緩和政策を踏襲する姿勢を見せており、金融政策の急変を回避しています。政治面では、広島サミットに向け外交面で存在感を示す岸田内閣の支持率が上昇しており、政治も安定しています。
現在の日本では、
① デフレ脱却が見え始めている
② 強い賃上げが幅広く実現されている
③ 経済活動正常化が鮮明となってきている
④ 株主目線の企業努力が強く求められ始めている
等の変化が起きており、
⑤ 日銀総裁が変わるタイミングで金融政策の急変を回避した
⑥ 内閣の支持率が上昇し政治が安定している
等の安心感も伴っています。
今年は日本株にとって大きな転換点となる可能性があり、ゴールデンウイーク明けの決算発表ピークを見極めた後、どの様な動きとなるかが注目されます。
月間パフォーマンスが良かったWealth Wingの戦略は!?
この様な市況環境のなか、ウェルスウイング(Wealth Wing)で最も月間成績が良かった戦略は、
「財務健全高キャッシュフローポートフォリオ」でした。
月間で+0.86%、対TOPIX比では-1.84%となり、TOPIXをアンダーパフォーム。
この戦略の運用開始からの月次パフォーマンス推移は、 ※過去の実績であり、将来を保証するものではありませ。また、上記パフォーマンスには各種コストは含まれておりません。
ウェルスウイング(Wealth Wing)がご提供する8戦略の平均パフォーマンスは、月間で+0.19%、対TOPIX比で-2.51%となっています。
月間パフォーマンスの背景
4月は、好業績の大型バリュー株が堅調となりました。ファクターの推移を見ても、予想修正サプライズファクター、規模ファクター、割安性ファクターがプラスとなる一方、収益性ファクターが大きくマイナスとなり、PBR1倍以下の銘柄に対して資本効率の改善が強く求められるなか、伸びしろのある好業績でありながら低収益かつ割安に放置されている大型株へ資金が向かったことが見て取れます。
下図は4月に特徴的な動きをしたファクターの推移です。
4月6日を底に日本市場は上昇に転じましたが、4月7日以降から明確に割安性ファクター、規模ファクター、予想修正サプライズファクターが上昇する一方、収益性ファクターが大きく下落しており、上述の通り、この戻りを牽引したのは好業績でありながら収益性が低く割安な大型銘柄であったことが見て取れます。
次は過去1年間のグロース系及びバリュー系ファクターの推移です。 昨年は成長性ファクターが相対的に優位となっていましたが、昨年末以降からは割安性ファクターが優位となっています。この動きは3月に米銀SVB破綻による金融不安が起こったことで勢いが止まりましたが、各方面の迅速な対応により一先ず金融不安が沈静化したことで、再び割安性ファクターの勢いが増してきています。PBR1倍以下の上場企業に対する資本効率改善圧力が市場から強まるなか、これに乗りたい海外投資家の買いが加わることで、バリュー優位の展開が継続するかに注目が集まります。
その様な市況環境のなか、
ウェルスウイング(Wealth Wing)がご提供している8戦略中4戦略がプラスとなり、全戦略がTOPIXを大幅にアンダーパフォームする結果となってしまいました。月間でTOPIXが+2.70%(配当込み)となるなか、全戦略の平均リターンは+0.19%(配当込み)となっており、運用開始以来で最大のアンダーパフォームとなっています。
全戦略が市場平均を大きくアンダーパフォームしてしまった要因は、
ウェルスウイング(Wealth Wing)は、バリュー・グロースに偏らない、「高収益・高成長」×「財務健全」×「割安・高配当」のポートフォリオ特性を維持する運用を行っていますが、今回は特に「高収益」特性が大きく足を引っ張り、さらに世界的な景気後退懸念から業績下方修正及び減配が警戒されたため「高配当」特性も逆に売り対象となってしまったことです。堅調であった「割安」特性だけではこれらを賄いきれず、運用を始めて以来の最大アンダーパフォームとなっています。
具体的に確認してみましょう。
下図レーダーチャートは、アプリで確認できるウェルスウイング(Wealth Wing)のポートフォリオ特性です。※戦略毎に若干異なります
4月は、上述の理由で、「高収益(収益性ファクター)」特性と「高配当(株主還元ファクター)」特性が軟調となってしまいましたが、ご提供している戦略ポートフォリオはこれらファクターが市場平均より大きく露出しており、結果として4月の大幅なアンダーパフォームに繋がりました。
今回のように、海外投資家も着目する「市場からの資本効率改善への圧力」が今後も高まり、これまでとは逆にROEが低くPBRが1倍以下の「低収益・割安銘柄」へ値上がりを期待した資金が向かう可能性もあります。
しかし、高いROEを実現しているにも関わらず割安に放置されている銘柄は、利益を原資とした潤沢な留保金で自社株買いを行う傾向があり、これによりPBRを高める動きも予想されます。また、外圧によりいずれ多くの銘柄の資本効率が改善されれば、改善出来なかった低ROE銘柄が逆に大きく売られる時が来ることも予想されます。
一時的な外圧により市場に歪みが生じることはありますが、長期運用においては「実績のある、王道の投資スタイル」をぶれずに継続することが重要です。
ウェルスウイング(Wealth Wing)は、予測が難しい外部要因からのリスクを極力抑え、「高収益・高成長・業績上方修正・高配当・割安」といった個別企業が持つ優位性にフォーカスした勝率の高い運用を行っております。
今起きている「高ROEかつ高PBRへの是正圧力」に企業が対応するには、「利益を高めるか、株価を上げるか、資本を小さくするか」の3択であり、「利益を高めるには、利益率や資本回転率の改善」、「株価を上げるには、業績の上方修正を伴った成長性」、「資本を小さくするには、留保金を原資とした自社株買い」が重要となるため、「高収益・高成長・業績上方修正・高配当・割安」にフォーカスした運用で十分に対応できると考えています。
日々変化する株価や企業業績を考慮し、リスク・リターンを最適化しながら、勝率の高いポートフォリオ特性を維持し続ける運用。
この様な運用は、個人にはほぼ実現できない高度なデータサイエンスとポートフォリオマネジメント技術が必要となりますが、
ウェルスウイング(Wealth Wing)なら
「丸っとお任せ見ているだけ」
で高度な運用を手にすることが可能です。
運用開始からのパフォーマンス推移
ウェルスウイング(Wealth Wing)の2020年11月末(サービス開始)から2023年4月28日までの運用実績となります。
※過去の実績であり、将来を保証するものではありません。また、運用手数料は含まれていますが、税金・売買コスト等は含まれておりません
※運用手数料:年0.99%(税込)、情報利用料:月330円(税込)
※実際にお客様へご提供した、モデルポートフォリオをもとに算出しています
運用開始からの利益口座比率の推移
ウェルスウイング(Wealth Wing)の2020年11月末(サービス開始)から2023年4月28日までの利益口座比率の推進です。 ※利益口座比率:当サービスを利用しているお客様の運用口座が利益となっている比率。コストを含む実現損益で算出。
4月末時点の利益口座比率:73.6%(3月末比-7.5%)
下図は、現在当サービスをご利用されているお客様の「運用利回りと運用日数」の関係を示したグラフです。
※運用利回り=(コストを含む実現損益÷投資元本)で算出。投資元本=(直近の運用資産総額-コストを含む実現損益)
※途中の入出金は考慮せず。そのため、大きな±利回りは外れ値とし、上下10データポイントを除外
※過去の実績であり、将来を保証するものではありません。
運用日数が長いお客様ほど運用利回りが高くなっていることが見て取れます。
4月はパフォーマンスが落ちたこともあり、運用開始間もないお客様の多くがマイナスとなったことが利益口座比率の低下に繋がりました。
しかし、グラフが示す通り、長期で運用をおこなうことで高い利回りを実現しており、少なくとも1年程度は運用を継続して頂き、資産形成に役立つかをご判断頂ければ幸いです。
適宜情報を開示しておりますので、こちらもご参考ください。
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プライム市場だけでも約1800銘柄もあるなか、四半期毎の決算発表を考慮した好業績銘柄や高配当銘柄をご自身で探すことは時間と手間がかかります。
さらに、これらを高度に分散し投資するにはノウハウが必要なため、個人投資家の皆様にとってはとてもハードルの高い投資技術となります。
この様に質の高い株式投資を行うには「学習コスト・情報コスト・時間コスト」がかかります。しかし、ウェルスウイング(Wealth Wing)ならこれらを低コストで丸っとお任せで自動運用が行えます。
また、お客様自身が投資先企業の株主となるため株主優待がもらえる場合もあります。そして、これらの運用内容は全てリアルタイムで確認することができる
「極めて透明性の高い資産運用サービス」
となっています。
さらに、リスクを抑えながら株式投資を行ってみたいとお考えの方は、ウェルスウイング(Wealth Wing)がご提供するロボアド初のヘッジ機能(特許取得)を利用し、ボタン一つで市場リスクをコントロールしながら優良銘柄へ投資してみてはいかがでしょうか。詳しくは、(https://wealth-wing.com/smart-hedge/ ) をご参考ください。
スマートプラス 投資運用部
※本記事の内容は本サービスの将来リターンを保証するものではありません。▼アプリのインストールはこちらから!
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