2022年7月の運用実績をご報告!
各指標の月間騰落率
日経平均: +5.34 %
TOPIX : +3.71 % (配当込み)+3.72%
ダウ平均: +6.73 %
S&P 500 : +9.11 %
7月の市況概況
米国では、月初に6月のFOMC議事要旨が公開され依然として強いタカ派姿勢であったことが確認されましたが景気減速を示唆する経済指標も散見され、インフレと景気後退懸念の綱引き状態となるなか、13日に発表された6月の消費者物価指数が+9.1%と約40年半ぶりの高水準となったことで、7月のFOMCでは1.0ポイントの大幅利上げが決定されるのではとの警戒感から米株式市場は下落しました。しかし、様々な経済指標から景気後退リスクの高まりが確認され、またミシガン大学消費者マインド指数の長期インフレ期待が予想以上に低下したことも確認、景気減速とインフレ率低下への期待から米国債利回りが低下、市場は上昇へ転じました。26日・27日にはFOMCが開催され、2会合連続で0.75ポイントの利上げを決定、予想された内容となったためネガティブなサプライズは無かった一方、これまで言及してこなかった利上げペースを緩める可能性を示唆したことで市場は大幅上昇となり月末をむかえています。
世界では、供給制約の緩和と資源価格の下落によりインフレは鈍化に向かう可能性が指摘されるも高止まりが予想され、一方の景気はIMFが発表した世界成長率見通しによると昨年比で大幅に鈍化、世界的なスタグフレーションリスクが懸念されています。
この様な外部環境のなか、日本では参議院選挙が行われ、直前に起きた極めて不幸な事件により市場にも大きな衝撃が走りましたが、自民党大勝の結果を受け市場は落ち着きを取り戻しました。しかし、休む間もなくコロナ第7波が急激な広がりを見せ、回復基調にあった国内景気に水を差す形となりましたが株式市場の反応は限定的で、20日・21日に行われた日銀の金融政策決定会合では大規模緩和の維持が決定されたこともあり、日経平均は7日連続上昇となりました。月末にかけて決算発表が徐々に始まったことで個別銘柄物色の動きが強まり、小幅な値動きで月末をむかえました。世界景気減速による企業決算への影響を見極める形で、8月第2週の決算発表ピークまでは個別銘柄物色が続くと予想されますが、決算内容次第では日本市場の上昇トレンド転換も期待されます。
月間パフォーマンスが良かったWealth Wingの戦略は!?
この様な市況環境のなか、ウェルスウイング(Wealth Wing)で最も月間成績が良かった戦略は、
「バランス型高収益高成長ポートフォリオ」でした。
月間で+4.87%、対TOPIX比では+1.16%となり、TOPIXを大幅にアウトパフォーム!!
※過去の実績であり、将来を保証するものではありません。また、上記パフォーマンスには各種コストは含まれておりません。
ウェルスウイング(Wealth Wing)がご提供する8戦略の平均パフォーマンスは、月間で+3.21%、対TOPIX比で-0.50%となっています。
月間パフォーマンスの背景
7月は月間を通して、成長性ファクター・収益性ファクター・予想修正サプライズファクターがプラス、割安性ファクター・騰落率ファクターがマイナスとなり、下落によりバリュエーション調整が進んだグロース銘柄や業績の上方修正が大きかった好業績銘柄が堅調であったことが見てとれます。
下図は7月に堅調となった収益性ファクター・成長性ファクター・予想修正サプライズファクターの推移です。
次はグロース系及びバリュー系ファクターの過去1年間の推移です。
6月後半から米国市場の下落が一先ず止まったことを受け日本市場も上昇傾向が続いていますが、上のグラフが示すようにこの上げはグロース銘柄が牽引しました。これにより、半年以上続いたバリュー優位・グロース劣後の二極化相場はバリュエーション調整が進み一旦終了したかに見えます。
しかし、上昇した銘柄の内容を良く見ると「高収益・業績モメンタム」といった実のある優良グロース銘柄であり、性急にグロース銘柄全体の急回復を期待するよりは、実のあるグロース銘柄の回復を期待する方が現実的なようです。やはり、グロース銘柄全体が上昇するには、金融緩和と景気回復が条件となるのではないでしょうか。
その様な市況環境のなか、ウェルスウイング(Wealth Wing)がご提供している全ての戦略がプラス、2戦略がTOPIXをアウトパフォームする結果となりました。全戦略の平均リターンは+3.21%となりましたが、戦略の違いで市場平均を上回るものと下回るものが混雑するまちまちの結果となってしまいました。
アウトパフォームした2戦略は、300円ショップの「3コインズ」を展開するパルHD等、業績を大きく上方修正した銘柄を多く保有していたことで市場平均を上回ることができました。
アンダーパフォームした6戦略は、急激な売買を避けるためにバリュー・グロースニュートラルへの調整が十分に進まず、若干バリュー寄りのポートフォリオ特性になってしまっていたことで市場平均を下回る結果となってしまいました。6月のレポートで、
米国のリセッション入りが濃厚となるなか金利上昇スピードの鈍化が予想され始めており、徐々にバリュー株からバリュエーション調整が進んだグロース株への資金シフトが起きる可能性があると私達は考えています。
と記載致しましたが、ポートフォリオ特性を調整するための売買を緩やかに行ったことがあだとなり、市場の動きに若干追随することが出来ませんでした。
しかし、現在ではリバランスも順調に進み、ウェルスウイング(Wealth Wing)の運用ポリシーである、
「高収益・高成長」×「財務健全」×「割安・高配当」といったバリュー・グロースに偏らない超優良なポートフォリオ特性
へと調整されています。この結果はアプリの戦略タブを開くと表示されるレーダーチャートでご確認いただけます。
※戦略毎に、若干ポートフォリオ特性は異なります
運用開始からのパフォーマンス推移
2020年11月末(サービス開始)から2022年7月29日までの運用実績となります。
※過去の実績であり、将来を保証するものではありません。また、上記パフォーマンスには各種コストは含まれておりません。
2022年の前半(1月~6月)は、ダウ-15%、S&P500-20%、ナスダック-30%、と1970年以来42年ぶりの下落率となりました。一方、この間のドル円は+16%となり、ドルで運用する資産の損失軽減に大きく貢献しています。
しかし、
投資先資産と同程度の為替変動となると、海外資産の運用は為替次第ということにもなりかねません。
実際、7月のFOMCを受け米国債金利が下落し日米の金利差が縮小、これに呼応する形で約4.3%程度の急激な円高が起きています。
また、グローバル分散投資は投資家が評価する上で注意すべき点があります。 それは、
為替ヘッジ無しの場合「為替変動リスクは、運用会社にコントロールされていない」
ということです。この場合、為替変動による「為替損益」は海外資産へ投資した投資家様自身のリスクテイクによるものであって、運用会社に支払う運用手数料の対価としての「運用損益」とは本来は別物として考える必要があります。
なぜなら、
運用会社に全くコントロールされていない「為替損益」と手数料を支払った対価としての「運用損益」を合算したパフォーマンスでは、運用手数料に対する対価としてのリターンを正確に判断することが出来ない
からです。
運用手数料の対価としてのリターンを判断するには、「円建て」では無く、「ドル建て」での評価が必要になります。
この様にいくつか注意すべき点はありますが、グローバル分散投資は優れた投資手段ですので、
資産全体の為替リスクを分散するためにも、為替変動の影響を直接受けるグローバル分散投資の傍ら、日本の個別企業に着目した為替変動リスクの無いアクティブ投資も取り入れてみてはいかがでしょうか。
プライム市場だけでも約1900銘柄もあるなか、四半期毎の決算発表を考慮した好業績銘柄や高配当銘柄をご自身で探すことは時間と手間がかかります。
さらに、これらを高度に分散し投資するにはノウハウが必要なため、個人投資家の皆様にとってはとてもハードルの高い投資技術となります。
この様に質の高い株式投資を行うには「学習コスト・情報コスト・時間コスト」がかかります。しかし、ウェルスウイング(Wealth Wing)ならこれらを低コストで丸っとお任せで自動運用が行えます。
また、お客様自身が投資先企業の株主となるため株主優待がもらえる場合もあります。そして、これらの運用内容は全てリアルタイムで確認することができる
「極めて透明性の高い資産運用サービス」
となっています。
さらに、リスクを抑えながら株式投資を行ってみたいとお考えの方は、ウェルスウイング(Wealth Wing)がご提供するロボアド初のヘッジ機能(特許取得)を利用し、ボタン一つで市場リスクをコントロールしながら優良銘柄へ投資してみてはいかがでしょうか。詳しくは、(https://wealth-wing.com/smart-hedge/ ) をご参考ください。
スマートプラス 投資運用部
※WealthWingの各戦略の成績は「税引き前、配当込み、かつ各種コストを差し引く前のモデルポートフォリオのリターン」となっています。▼アプリのインストールはこちらから!
Android
https://bit.ly/3mPtcZ2
iOS
https://apple.co/3ptLYa3
※TOPIXは「配当込みのTOPIX」の数値を用いています。
※本記事の内容は本サービスの将来リターンを保証するものではありません。