先週の運用実績を解説(2021年 10/11~10/15)
各指標の週間騰落率
日経平均: +3.64 %
TOPIX : +3.16 %
ダウ平均: +1.58 %
S&P 500 : +1.82 %
市況概況
恒大集団問題、電力供給不足問題が大きく取り沙汰された中国市場ですが、国家を上げて両問題に取り組む姿勢を見せたことから落ち着きを取り戻しています。しかし、先週発表された卸売物価指数はエネルギー高騰の影響で過去最大の伸び率となり、インフレ圧力の高まりから金融引き締め姿勢を強めています。
一方、米国でも前回のFOMC議事録で「11月初旬に緩和縮小宣言、11月中旬か12月初旬から開始する」といった認識を示しました。また、消費者物価指数の上昇も引き締めを後押ししています。しかし、週後半に発表された金融大手の決算発表が市場予想を上回る大幅増益となり、企業業績に対して楽観的なムードも見せ始めています。
日本市場を取り巻く外部環境は金融引き締め傾向が強まっており、さらにインフレ圧力の高まりもこの傾向を後押ししているため、市場全体の価格変動リスクが拡大傾向となっています。しかし、インフレ解消の兆しも少しずつ見え始めており、OPEC+は来年には原油価格の高騰は収まるとの見通しを示しています。また、コロナ禍の副作用であるサプライチェーンの混乱も世界的なワクチン接種率の上昇とともに徐々に改善傾向にあり、半導体不足による減産も東南アジアでコロナ感染者が減少傾向に向かうなか生産が再開されはじめ改善の兆しが見えてきました。これらの要因から来週以降本格化する決算発表で悪い業績が出たとしても、足元の下落で既に折り込み済みである可能性が高く、一時的に売られたとしても回復は早いのではとの見方も出てきているようです。
週間パフォーマンスが良かったWealth Wingの戦略は!?
この様な市況環境のなか、ウェルスウイング(Wealth Wing)で最も週間の成績が良かった戦略は、 「高成長高キャッシュフローポートフォリオ」でした。 週間で2.67%、対TOPIX比では-0.49%となり、TOPIXをアンダーパフォーム。
Wealth Wingが提供する8戦略の平均パフォーマンスは、週間で2.09%、対TOPIX比で-1.07%となっています。
週間パフォーマンスの背景
先週は、連続安を続けていた指数もやっと下げ止まりの動きを見せました。同時に、足元で特に売却対象となっていた成長株の下落も止まり、マイナスが続いていた「収益性ファクター」、「成長性ファクター」、「騰落率ファクター」が上昇に転じています。
外部要因リスクと新政権に対する不信感から菅首相退陣表明での上昇を全て吹き飛ばした足元の相場ですが、やっと売りたい人たちの売却が一巡し、買い戻しの動きや押し目買いが出てきているようです。ただし、まだ本格的な買いとは言い難い状況です。
今週も買い戻しの動きが継続する可能性がありますが、31日の総選挙、月末から本格化する決算発表と株価に大きな影響を与えるイベントが控えており上下に振れる局面も想定されます。リスクを低減したいとお考えの方は、戻り過程でヘッジ機能の利用をご検討してみてはいかがでしょうか。上昇後の下落リスクへの不安を緩和することができます。また、ヘッジ機能は前場・後場の寄り前にON/OFFが可能ですので、市場動向を見ながら機動的に、市場リスクをコントロールすることができます。詳しくは、( https://wealth-wing.com/smart-hedge/ ) をご参考ください。
スマートプラス 投資運用部
※WealthWingの各戦略の成績は「税引き前、配当込み、かつ各種コストを差し引く前のモデルポートフォリオのリターン」となっています。▼アプリのインストールはこちらから!
Android
https://bit.ly/3mPtcZ2
iOS
https://apple.co/3ptLYa3
※TOPIXは「配当込みのTOPIX」の数値を用いています。
※本記事の内容は本サービスの将来リターンを保証するものではありません。